鼻の黒ずみの原因は?悪化させるNG行為や治療方法を解説
シミやシワ・ニキビといった代表的なトラブルに加え、多くの方が悩んでいるのが「鼻の黒ずみ」
鼻の頭にプツプツとした黒い点が現れ、視覚的に気になるのはもちろん、ザラザラとした手触りやメイクノリの悪さなど、様々なデメリットがあります。
今回はそんな厄介な鼻の黒ずみがどうしてできるのか、またどのようなケアを行うべきなのかについてご紹介します。
鼻の黒ずみを改善するためには美容医療によるケアが必要となりますが、その中で自分に合う治療方法の選び方もチェックしていきましょう。
鼻の黒ずみの原因
鼻の黒ずみに悩んでいる方はたくさんいますが、誰もが同じ原因であるとは限りません。
最適な対応を行うために、自分の症状がどうして起きているのかを理解することから始めましょう。
角栓の酸化
鼻の毛穴が黒ずむ原因の中でもっとも多いのは、毛穴に皮脂が溜まって排出されない状態が続き、角栓ができてしまっているものです。
本来皮脂やメイク汚れはその日のうちにクレンジングで落とすのが良いとされていますが、落としきれずに残った皮脂は角栓となり、さらに排出されにくい状態となってしまいます。
角栓が毛穴を塞いだ状態が続くと、空気に触れた部分から徐々に酸化が始まり、次第に黒く固まっていきます。
これが鼻を表面から見た時、黒くプツプツしたように見える原因です。
こうなってしまうと自力で黒ずみを改善するのが難しくなるため、まずは「角栓を放置しない」ことから始める必要があるでしょう。
毛穴の開き
角栓ができやすい状態の一つとして、毛穴が開いているケースが挙げられます。
出口がキュッと引き締まった毛穴は目立ちにくいですが、乾燥や加齢によってぽっかりと口を開けた毛穴は、それだけでプツプツとして見えやすいでしょう。
皮脂や角栓はもちろん、メイク汚れが詰まりやすいのも注意しなければならないポイントです。
また、皮脂の過剰分泌が原因で毛穴が開いてしまう場合も多々考えられます。
10代や20代など年齢的に皮脂が出やすい場合だけでなく、脂質の多い食事を続けている場合も注意しましょう。
さらには肌の乾燥状態が続くと、潤いを補うために皮脂が分泌されるため、将来的な毛穴の開きに繋がってしまいます。
こうした毛穴のトラブルを改善しようと、様々な方法で毛穴ケアにチャレンジしている方も多いのではないでしょうか。
毛穴ケア自体は必要なものですが、過剰に行ってしまうと毛穴に負担がかかってしまいます。
ケアが裏目に出て毛穴が開いてしまうことがないよう、使う際は一つのアイテムに絞ったり、使った後のスキンケアを重点的に行ったりといった工夫が必要です。
毛穴の産毛
「毛穴」ということは、その中から皮脂だけでなく産毛が生えてくるということです。
つまり、産毛が濃ければ濃いほど、毛穴が黒ずんだように見える原因となってしまうでしょう。
自然のままに産毛が伸びている場合はもちろん、カミソリやシェーバーで剃った場合も、毛の断面があらわになることで黒ずみのように見えやすくなります。
毛穴の産毛を対策したい場合は、医療脱毛などで毛の生えてこない環境を整えるのがおすすめです。
毛抜きやワックスなどで抜いてしまうと、毛穴に負担がかかり、開きやすくなってしまいます。
毛抜きやワックスなどは定期的なケアが必要となるため、長期間効果が持続しない点にも注意が必要です。
近年は医療脱毛が受けられるクリニックが増えており、顔だけ・鼻周りだけといったピンポイントでの施術も選びやすくなっています。
せっかくならば全身の脱毛を体験するも良し、費用を抑えるべく鼻周りだけの施術に挑戦するも良し、希望に合わせた医療脱毛が受けられるでしょう。
色素沈着
毛穴の中はしっかりと汚れや皮脂が落ちているにも関わらず、黒や茶色の毛穴が目立つ場合があります。
これは刺激や炎症によって毛穴そのものがシミになってしまった状態と考えられ、通常の洗顔やクレンジングで落とすことができません。
手で触ったときにザラザラ感がなく、濃い黒よりも薄い茶色の毛穴が多い場合などが当てはまります。
鼻は顔の中でも比較的高い場所にあるため、紫外線の影響を受けやすい部位です。
汗をかきやすいため、せっかく日焼け止めを塗っても取れてしまう場合が多いでしょう。
こうした紫外線によるダメージが積み重なると、毛穴のふちにメラニン色素が生成され、茶色く色づいてしまうのです。
こういった毛穴は「メラニン毛穴」とも呼ばれており、日頃の念入りな紫外線対策が必要不可欠となります。
夏場はもちろん、雨の日や冬の日でも紫外線は降り注いでいるため、欠かさずに日焼け止めを塗りましょう。
日差しの強い日などは、日傘やUVカット効果のある帽子などを組み合わせるのもおすすめです。
肌の乾燥
乾燥肌と毛穴の詰まり・鼻の黒ずみは、一見関係がないようにも思えるでしょう。
実は、慢性的な乾燥肌は細胞の生まれ変わりを妨げ、古い角質が肌の表面に溜まりやすくなります。
この角質が毛穴に詰まることで、皮脂と共に角栓を作り、黒ずみへと繋がってしまうのです。
とはいえ、一時的な乾燥だけでこのような状態になってしまうケースは稀です。
短期間乾燥が続いたとしても、その後しっかりと保湿ケアができれば、鼻が黒ずむ前に対処できるでしょう。
関連記事:顔のシミ取りレーザーのダウンタイムや治るまでの隠し方をご紹介!
鼻の黒ずみのセルフケア方法
鼻の黒ずみは、対処しなければどんどんと悪化してしまいます。
まずはセルフケアでできる対策から始め、今後の悪化を予防しましょう。
クレンジング
黒ずみの原因となる角栓は、第一に「落とすケア」が大切です。どんなに良い化粧品を使っても、汚れが落とし切れていないのであれば意味がありません。
まずは油分と絡み合って汚れを落とす「クレンジング」から徹底的に行いましょう。
クレンジングは肌に合わせて選べるよう様々なタイプがありますが、角栓を落としたい場合はオイルクレンジングがおすすめです。
肌に適量をつけてマッサージした後は、手に少量の水をつけ、オイルが白っぽくなるまでなじませます。
この「乳化」と呼ばれる過程が皮脂などの油分を絡めとり、しっかりと洗浄するために大切な工程となるのです。
もちろん、肌の悩みに合わせて別のタイプのクレンジングを選んでもかまいません。
肌の乾燥が気になる方はクリームタイプを、メイクがシンプルで肌に優しいものを使っている方はジェルやミルクタイプを選ぶのがおすすめです。
ふき取り化粧水
ふき取り化粧水とは、一般的な化粧水とは異なり、肌の保湿に加えて洗浄を目的として作られています。
洗顔時に落としきれなかった皮脂やメイク汚れを洗浄できるため、落とすケアの一貫として取り入れてみると良いでしょう。
ふき取り化粧水で汚れを取り去った後は、その後使う化粧水や美容液などが浸透しやすく、より効率的にスキンケアができるようになります。
ふき取り化粧水だけでは保湿が不十分となるため、必ず化粧水や乳液でのケアを続けて行うようにしましょう。
収れん化粧水
収れん化粧水とは、肌を引き締めるはたらきが期待できる成分が配合されたアイテムのことです。
自然由来の成分が含まれているものが多数登場しており、製品の裏を見るとローズマリー・ユーカリ・セイヨウハッカといった単語が見られることも多いでしょう。
いずれもタンパク質を引き締め、毛穴の開きを予防したり、スキンケアに清涼感をプラスしたりといった役割を担っています。
収れん化粧水を使う場合は、同時に肌が乾燥しないか確認し、必要に応じて保湿ケアを同時に行うのが大切です。
洗顔後すぐに収れん化粧水をつけ、その後は通常と同じく化粧水→美容液→乳液やクリームといった順番でスキンケアを行いましょう。
保湿
上記でもご紹介したように、毛穴ケアのもっともたる重要ポイントは「保湿」です。
保湿ケアは一日で完了するものではなく、何日も継続してようやく肌に潤いがもたらされます。
逆に言えば、何日もの間ケアを怠ってしまった結果肌が乾燥した場合、肌のあらゆる部分に影響が及んでしまうでしょう。
徹底した保湿を行い、肌に潤いがある状態が続くと、毛穴がキュッと引き締まり汚れが溜まりにくくなります。
バリア機能が高まることで紫外線や摩擦によるダメージを受けにくく、メラニン毛穴のリスクも抑えられるでしょう。
化粧水・美容液・乳液やクリームなど、アイテムごとの使う順番にも注目してみるのがおすすめです。
これらのセルフケアはあくまでも「現状維持」の目的で行われるため、既に黒ずんでしまった毛穴を改善させる効果はありません。
今後の悪化を防ぐために正しいスキンケアを続けながら、美容医療で黒ずみの改善を目指しましょう。
単に毛穴の黒ずみといっても様々な治療法があるため、自分に合うものを選ぶのが大切です。
鼻の黒ずみを悪化させるNG行為
鼻の毛穴はほんの少しのダメージで黒ずんでしまうものです。
良かれと思ってやったケアが実は逆効果であり、みるみるうちに症状が悪化してしまう場合もあるでしょう。
上記でご紹介したセルフケアを試すとともに、下記のNG行為を行わないような注意も必要です。
角栓を指で押し出す
角栓が毛穴に詰まっているのが見えると、つい指で押し出してしまいたくなります。
その場は綺麗になったように見えても、翌日になれば再び角栓ができており、また指で押し出すといった悪循環に陥りやすいのも特徴です。
毛穴の中から角栓を出し、綺麗な状態を保つことは間違いではありません。
しかし雑菌のついた指で行うと、肌が炎症を起こしたり、刺激によりメラニン色素が生成されてしまったりと良いことがありません。
無理やり角栓を押し出した後の毛穴は開きやすくなり、さらに汚れが溜まってしまうでしょう。
どうしても毛穴の角栓を取る場合は、プッシャーなど専用の器具を清潔な状態で使い、肌に負担をかけないように行うことが大切です。
一部の美容クリニックや皮膚科では、毛穴の角栓除去に対応しているところもあるため、まずは一度調べてみると良いでしょう。
肌を強くこする洗顔
汚れを落としたいからといって、ゴシゴシと洗顔をして肌にダメージを与えてはいけません。
特にオイルクレンジングを使って毛穴の汚れを落とす際、何分間もずっとマッサージを続けていたり、爪などの硬い部分を使ってなじませていたりすると、肌へ重大なダメージが及んでしまいます。
クレンジングは1分から2分程度を目安に、指の腹で優しく行うことが大切です。
また、フェイス用スクラブやピーリング剤など、刺激の強いスペシャルケアを連日使うのもおすすめできません。
上記のようなケアは週に1回を目安に行い、肌への負担を軽減しましょう。
はがすタイプの毛穴パック
時間が経つと固まるタイプのシートを鼻に貼り、一気に剥がすことで毛穴の角栓を除去する目的の製品も多数登場しています。
一見一気に角栓が取れて綺麗になったように見えますが、ぽっかりと口を開けた毛穴が開いたままになり、さらなる汚れが溜まる原因となります。
毛穴だけでなくその周りの肌にもダメージが及んでしまい、色素沈着の原因にもなるでしょう。
美容クリニックでできる鼻の黒ずみを取る方法
それではさっそく、美容クリニックで受けられる鼻の黒ずみ治療についてご紹介します。
どの治療法が自分に合うかは、入念なカウンセリングで医師と相談しながら決めるのがおすすめです。
肌の状態はもちろん、予算や希望する仕上がりなどを伝えながら、より良い施術を探してみてはいかがでしょうか。
ダーマペン
ダーマペンとは、専用の機械を使って肌に微細な穴を開け、創傷治癒効果によってコラーゲンやエラスチンの生成促進を目指す施術です。
肌の土台が整うと同時に組織が引き締まるため、毛穴を目立たなくさせたい方にもおすすめです。
肌のターンオーバーを促すことで古い細胞が排出されやすくなるため、色素沈着をしてしまった部分も改善されやすいでしょう。
バイオスタイルクリニック銀座では、ダーマペンに組み合わせられる薬剤として以下の種類をご用意しています。
- マッサージピール:コラーゲンの生成を促しハリ感や引き締めのアップに効果的
- レチナールアクティブ:ターンオーバーの促進や肌の引き締めに効果的
- ベネブ:ニキビ跡やシミ・メラニン毛穴などの改善
- 幹細胞培養上清液:ターンオーバーを促し古い細胞を排出する
シンプルなダーマペン、そして上記に挙げた薬剤の組み合わせは、患者様一人ひとりによって適切な施術が異なります。
どの施術を選ぶべきかは医師が直接肌を確認してご提案するため、まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。
関連記事:目の下のクマの種類と原因は?セルフケア方法から治療方法までを解説
鼻の黒ずみ治療の注意点
最後に、これまでご紹介した鼻の黒ずみ治療において、注意しておきたいポイントをご紹介します。
ダーマペン
ダーマペンは肌に微細な穴を開ける施術であり、施術後は非常にデリケートな状態となります。
そのため、赤みや腫れ・かゆみといった症状が出る場合があることを覚えておきましょう。
小さな穴の一つひとつがかさぶたになり、一時的にザラザラとした手触りになる場合もあります。
決してかさぶたを無理に取ったり、気になるからといって頻繁に触ったりすることなく、保湿ケアを重点的に行うことが大切です。
また、施術を受けた当日は、帰宅時に気になるレベルで赤みが出ている場合があります。
周囲に見られないようメイクをしたくなりますが、メイクによる刺激が肌に悪影響となるため、施術後12時間は行わないようにしましょう。
同じ理由でスキンケアも12時間は不可となります。12時間以内に入浴する場合は、顔を濡らさないように注意が必要です。
加えて、以下に当てはまる方はダーマペンの施術が受けられません。あらかじめご注意の上ご来院ください。
- アトピー性皮膚炎
- 皮膚炎
- 妊娠中の方
- 授乳中の方
- トレチノイン・過酸化ベンゾイル・イソトレチノインを使用している方
まとめ
鼻の黒ずみは誰にでも起こりうる症状の一つであり、悩みが慢性化しやすいのも特徴です。
正しいセルフケアで悪化を防ぐとともに、自分に合った美容医療で改善を目指しましょう。
バイオスタイルクリニック銀座では、全ての患者様に対して無料でカウンセリングを行っております。
納得いくまで相談したい方、自分に合う施術が分からない方、痛みや費用に不安のある方など、まずはお気軽にお申込みください。
gd2md-html: xyzzy Wed Jul 31 2024